2007年7月10日火曜日

Wickedを考える

Wicked: A New Musical [Original Cast Album]

Decca (2003-12-16)
売り上げランキング: 50
おすすめ度の平均: 4.5
3 ブロードウェイキャストです
5 いつまでもウィキッドの世界に浸れる
5 豪華なブロードウェイミュージカル
5 多少英語わかんなくても魔法の世界へ!?
5 聞いた瞬間とりこに!



強い魔力を持ちながらも緑色の肌を持って生まれたために嫌われ者として生きてきたエルファバは、大学で自分とは正反対にみんなの人気者でお調子者のグリンダと出会う。
お互いに嫌いあっていたはずが、グリンダがほんの気まぐれにエルファバにあげた黒い帽子がきっかけとなって、秘密を共有しあう友達に。

ウィキッドで特に考えた点は3点あって
・他人を通して自分を知ること
・差別によって相手の言葉が聴こえなくなること
・そして、行使した力(魔法)は決して元に戻すことはできないということ

人は自分とまったく違い、理解できないような人と出会ったときに自分が何者であるかが一番良く分かると茂木健一郎が言っていた。気に食わない人や考え方が全然違う人といることはエネルギーを使う。だから自分と似ている同類の人たちのなかにいると安心できて居心地がいい。人は誰でも居心地の良い方向に流れるのでとても自然なことで、学生時代はそれでよい。
これが社会人になるといろんな人と仕事をするようになるので、そこで出会う様々な自分や友人とは異なる人たちと交流することになる。でも、だからこそ、社会人と学生の成長の早さはケタ違いなのだと思う。なぜなら自分と異なる相手を通して自分の立ち位置や持っているモノ(能力)がよくわかり、何が足りていなくて何が必要なのかがわかるから。
大前研一氏の言葉だったと思うが、人が変わることは、「住む環境を変える、つきあう人間を変える、習慣を変える」の3つ以外にはありえないそうです。

もう一つ、劇中において動物たちが言葉を失っていくという内容があるが、これは差別に対する問題提起だと考える。
もともとエルファバは肌の色で差別されて育っているため、この物語がそのことをテーマにしていることは確かである。ただ、動物たちが言葉を失っていくというのは暗喩で、実は自分たちの間違った論理やモノの見方によって相手の声が聴こえなくなることを表しているのではないかと解釈した。動物たちをオリという論理で囲った結果、聴こえなくなったのは自分たち。(もちろんこれは私的解釈で、差別をしていないエルファバにも動物たちは話してくれないから正しくはないと思う)

最後に、魔法は万能ではなく、間違って使ったとしても決してもとには戻らないという世界観は子供騙しのファンタジーに終わっていなくてとてもよい。

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