
圧巻である。この情報編集力、そしてそれを表現する情報デザイン力。あっという間にこの空間の虜になる。
丸の内オアゾ内の丸善丸の内本店に、編集工学研究所と丸善によるショップインショップ松丸本舗が10月23日にオープンした。
僕の古い友人が、このポスターやちらしのあらゆるコピーや店の入り口やエスカレーター、店内サインの文章を書いている。是非に来いというので授業の帰りに寄ってきた。そうしたら閉店までずっと居たあげく、重い買い物袋を持って出てくることになった。
■本が連なり、絆が生まれる
書店には本との出合い、人との出会いを含めた
「未知との出会い」がおこります。
松丸本舗は本をつなぎ、知の連環の絆を結ぶ人々の顔が見えるように、
本の力を信じて連ね、思いがけない本棚を構成します。
まだ誰も見たことがない本棚です。
<“松丸本舗 Season01” チラシより引用、原文は縦書きであり横に組んだご紹介で申し訳ない。>

ここにあるのは書店の普通の本棚ではない。
螺旋のように連なる本棚には、松本清張の蔵書棚や杉浦康平氏の装丁本の展示、また愛書人の多読の痕跡が書棚として提示されていたりする。もちろん、それだけではない。ここではキーワードを中心に、ジャンルを問わず関連する本がグループを成している。新書もハードカバーも漫画も、一所に混在して置かれている。縦にも平にも置かれている。ある意味、既成のジャンルなどお構いなし。それよりも人の頭のなかにあるネットワークが重視されている。
また、店内にはカゴのようなものがない。これはお客さんによる本の移動を計算しているのではないか。
本を持って別の棚に来たお客さんは、その棚の前で別の本を手に取り中身に夢中になる。その結果、前の本棚から連れてきた本が、そこに置かれていくことになる。でも、それでいい。
情報システム社会の本を手に取り、サイエンスフィクションの棚の前で足を止めた人が、ディックのヴァリスやニューロマンサーに目を留めて、そちらに気をとられるのだ。ディックの本の前に、現在情報システム社会を論じた本が置かれる。後から来た人は、現代社会からサイバースペースの未来に想いを馳せるかもしれない。

とにかく行ってみて欲しい。特に情報デザインに関係している方々は、既に行かれているか、行くご予定であろう。棚からブックエンドまで、すべてがこのために設計され、デザインされ、活用されている。
Amazonでは絶対にお薦めされないような本と出会えることを保証します。

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