初めての地下鉄に恐る恐る乗ってアップタウン方向へ。メトロカードを買ってお金をチャージする。クレジットカードが使えて便利だけど、一回2ドルは高いと思う。最初の1、2回はすごいビビッてたけど、3回も乗れば突然大声で演説を始める物乞いの人やプロかよ!って思うような車内演奏している人たちの風景にも慣れてくる。改めて日本て清潔で放送とかが丁寧だなと思う。こっちだと汚いのは当たり前、放送なんてほとんどないですしね。
あと忘れてならないのは日本美術の休憩所にはジョージ・ナカシマの素晴らしいテーブルや椅子が何気なく置かれていて至福の休憩時間を過ごせます。ほんと、休憩しないと身が持たないですしね。エジプトの神殿が一部だけど再現されているのはもう驚くしかない。
ちなみに千住博の本に天使の翼に注目するようにあったので見て見ると、確かに宗教画における天使の翼は真っ白ではなく獣くさい彩りだ。厳かにありがたいものを拝見する、というのではなく、そういう面白さを発見するつもりでいると美術館はより楽しい。
Metを後にし、ミュージカルチケットの当日半額券を扱うtktsへ行く。赤い電光掲示板にはRENTもMamma mia!もChicagoの文字も並んでいたので小躍りして3回転半したくなった。Broadwayで最初に見る作品はやっぱり誰がなんと言おうとRENTがいい。
RENT初演の前日に亡くなった作者のジョナサン・ラーソンは、様々な人種から成るキャストを通してNo day but todayというメッセージを伝える。何度も否定されては何度も書き直し、ラーソンが完成させた曲はどれも素晴らしいので、機会があれば是非とも誰にも見て欲しいと思う作品です。
観劇の後、エンジェルという役のキャストが出てきてサインや握手に応じていたので、当然のごとくサインをもらって握手してもらいました。日本から来たというと「本当に!」と日本語で返してきた(笑)。日本人のキャストが一人いるので多分仕込まれているのでしょう。エンジェルという役は要するにゲイなんだけれど、登場人物のなかでもっとも純粋で明るい役柄なため、演じる人間も自然と役柄に応じた人がなることが多い。黒人男性としては小柄でしなやかな体型をした彼は、日本語を覚えちゃうほど予想通り素敵な人物だった。
この作品がなければ、学生時代に舞台に関わることもなかったわけで、特別な意味を持ってNYへ来ることはなかったと思うから、思えばこの作品に呼ばれてここまで来たのかもしれないと思うと感慨深い。初日にして目的のほとんど満たしてしまいました。

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