先週に続き、アサヒ・アートスクエアへ行きました。先週の「踊りに行くぜ!」が割といろんな年代層がいたのに対し、今日の客層はほとんど若い人のみ。会場も音楽と映像で場が暖められていて、ドリンクサービス付きでした。もちろんアサヒのビールからソフトドリンクまで。飲みながら楽しんでくださいという感じで「踊り〜」よりもさらにノリの軽い雰囲気を作っていました。康本雅子さんの今日の演目は「姉?」と「ぶったもんだすって」の2本
やっとはっきりわかりましたが、彼女の身体操作能力はあまりにも突出しています。例えば、身体の各部位の動きを計測して数値化したとすると、他の人の10倍は多いのではないかと思われます。さらにスピードも同じです。ブルース・リーの動きの速さを特集したテレビを昔みたことありますが、康本のそれは武術家と同レベルの速度を持っているように思います。(当然、ここでいう武術家は昨今のような”バラエティショウ”に出てくるタレントではないです)
かつて、雑誌のインタビューで手の動きが多いですねという質問に対し、「足よりも手の方が反応が速い」と答えていましたが、すごいことを言うなと思いました。普段、手の方が反応が速いと思ったことがありますか?主体である自分の身体を切り離して、客観的にとらえ、身体操作を技術として研鑽している人の言葉だと思いました。
短距離走者が100メートルを9秒で走るように、走り高跳びで3メートル跳躍するように、彼女の動きは人に感動を与え、あるいは三ツ星レストランのシェフの料理のように人を楽しませる。
康本雅子はダンスしかやらないし、ダンスしかできない。だからダンスに関連することは何でもやる。依頼があれば、振り付けも出演もレッスンも。子供たちに振り付けを教えにいったこともあるそうです。
総評としては、ダンスクロッシングのなかで「ダンス」を踊っているのは康本だけで、その他はコンテンポラリーダンスというラベルを付けたパフォーマンスがほとんど。KATHYというグループ以外は宴会芸や文化祭レベルの余興でしかないと思いました。逆にいうと、そういう目で見るととてもばかばかしくて面白かったです。しかし、こういうものも含めるのであれば、やはりカテゴライズが乱暴なのではないかと思います。ただ、これらにも発展の可能性があってコンテンポラリーダンスという名のもとに守られている、つまり未来あるアーティストの救済の場として機能しているのなら、このラベルはひょっとしたら有効なのかもしれません。実際、KATHYという覆面に金髪カツラの3人の女性ユニットのパフォーマンスは秀逸で、舞台上にひとりを残し、あとの二人が観客に自分たちと同じように顔にストッキング、頭にカツラを被せて舞台上にあげて踊りを踊らせていく。次々に自分たちを量産していくという面白いパフォーマンスなのですが、仕掛けとしておもしろいのは覆面とカツラによって個を消されているおかげで、無理矢理あがらせられた観客が段々とノリノリになっていきます。踊り自体は単調なせいもあって、即席とは思えないような一体感が生まれました。合計10人ほどの量産されたのですが、実は自分もストッキングとカツラを被らされて連れて行かれました。舞台の上でみんなで踊ることの楽しいこと楽しいこと。。。踊ることの面白さを図らずも体験させてもらいました。

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