フランスで馬小屋の補修のボランティアでファームステイしていたときに、小屋の壁をモルタルで塗ったことがあります。日本人だし剣道やってたんなら手首が強いだろうからできるだろう?と言われたんですが、コテにのせるのも壁に塗るのもめちゃくちゃ難しくて大変でした。だから挟土秀平さんのスタジオで、パンにバターを塗るかのような手さばきでの壁塗り実演は魔法のように見えました。
挟土秀平さんは、あくまで自然土による壁づくりにこだわり、単なる壁塗りだけではなくデザインも自らが行います。職人の何年にもおよぶ研鑽された技術のうえに、独自の表現を加える挟土さんの壁は、海外からも注目を集め、都内のレストランオーナーなどからのオーダーも絶えないとのこと。
職人は臆病であれ
臆病であるということは、頭の中がものすごく回転しているとき。敏感なとき。不安であるからこそ、周りの空気を感じることができる。そういう人間でないと成功できない、と挟土さんは言います。これはご自分のことだけではなく、現場のメンバーにも不安要素をいっぱい投げかけて、臆病にさせるそうです。だから現場はものすごく暗い。
これを、茂木さんは「脳の使い方としては難易度が高い」と評していましたが、確かにネガティブな思考で頭を満たした状態で良い仕事ができるのか?と思います。全編通してみると、「完遂への執着」が彼を支えているのではないかと感じました。施主に恨まれたとしても、100%の仕事をするために何度でもやり直すという姿勢は、企業ではむしろ御法度。だからこそ彼は独立したのだろうから、信念を貫く姿勢は尊敬します。
プロフェッショナル 仕事の流儀 左官 挾土秀平の仕事 不安の中に成功がある
posted with amazlet at 08.09.14
NHKエンタープライズ (2006-09-22)
売り上げランキング: 50341
売り上げランキング: 50341
おすすめ度の平均: 

弱い人間だからこそ出来る、最高の「仕事」
なんだかなあ、というのが正直な気持ち
マスコミの前でだけ気弱で繊細なように自分を演出しているなんてサイテーだ

0 件のコメント:
コメントを投稿