2007年5月2日水曜日

許容


chigasaki
Originally uploaded by noaki.
目に映る水平線、耳に届く潮騒、潮の香りと肌に触れる海水の温度を感じるとき、いろんなものが詰まった頭の中がすっぽりと抜けて、ただただ自然の中に許容されている自分の存在を感じます。

そんなとき、ダムタイプというアート集団のリーダー的存在で、ゲイでHIV感染者でドラァグクイーンでもあった古橋悌二が、HIVボジティブであることを友人に打ち明けた手紙の中の次のような一節を思いだします。

VIRUSが知らない間に私の中に入ってきて私と共存しているように、あなたも私と共存しているのです。友人とはそういうもの、そしてVIRUSは私を殺してしまうかもしれないもっとも情熱的な友人なのです。
(中略)
ある細胞が私の肉体を守ってくれている。ならば私の精神を守ってくれているのは創造力と愛だと思う。私の細胞がVIRUSを許容しているように、私は想像力と愛であらゆる人を許容したい。
(メモランダム 古橋悌二)


私は、まだまだ浅はかで行動を伴っていない部分もたくさんあります。それでも私の言葉に反応し、議論と私自身が気づかなかった視点を与えてくれる人たちがたくさんいます。動いていると思っているときほど、思考停止に落ち入っているところはないか、周りの人の言葉が自分を客観視するための視点を与えてくれます。
私を支えてくれている友人、私のビジョンに賛同してくれているプロジェクトメンバー、そして反発する人々、組織の制約、現実に横たわるいくつもの障害、それらをすべて受け入れて進んでいかなくてはならないのは、まだまだこれからです。
言葉だけの評論家もどきで止まるのか、実践を伴ったリーダーとして行動できるか、ちょうど今、その岐路に立っているように思います。
今の私の視点はまだこんなところ。いつかは古橋氏の言葉を理解したいと思います。


メモランダム 古橋悌二
ダムタイプ
リトルモア
売り上げランキング: 49033

0 件のコメント: