SenseWareを観に青山のスパイラルへ行ってきました。SenseWareは産業資材として、人工心臓や血管、飛行機のボディや風力発電のプロペラなど、様々なところで利用されているハイテク繊維を使って、ファッションやプロダクツ、グラフィックデザイナーたちが繊維の可能性を探る展覧会です。ロボットのデザインやスイカの読み取り部分を設計した山中俊治は、今回もロボットでした。「エフィラ」というそのロボットは、伸縮率の高い繊維の中から触手を伸ばし、人がその先端に触れるとシュッと引っ込むようになっていてイソギンチャクやカタツムリのような生命体のように感じます。
エフィラを見て考えたこと。僕はMacユーザなのですが、Macにはスリープランプというのがあって、スリープ時に寝息のように明滅します。スヤスヤという感じでまさに寝てるみたい。AppleはMacを通して、コンピュータを「所有する喜び」や「愛着」を提供しています。人が機械に対して愛着を感じたり、ペットのように傍に置くことに喜びを感じるとはどういうことか?Macはお茶を入れてくれたり、洗濯してくれたり、会話してくれるわけじゃないけど、愛着が湧く。逆に皮膚や髪の毛まで本物そっくりに作ったアンドロイド型ロボットは、人に似せれば似せようとするほど人間ではないことが浮き彫りにされて不気味な存在になってしまう。人工知能も違う、人間を模すことも違う。ほんの少しのことで、人間はその想像力を使って機械を生命のように思い込む。誰も機械を生命だなんて思っていないけど、想像力を持って能動的に愛そうとするのだろうか。「愛着が湧く」とは受け身のように響くけれど、極めて積極的な行為なのかもしれません。
あとは、蜘蛛の糸のような超極薄繊維を幾重にも吊るしたカーテンの中で金魚が泳いでいる展示もよかった。手触りもまるで水の中に手を入れているような感触で、繊維の光沢と金魚の光沢をうまく重ねて表現していた。
もうひとつ、いいなと思ったのはパナソニックのフェイクファーを使った、ぶっとい猫のしっぽのような太長い暖房器具。肉球スイッチという猫好きさんにはたまらない要素が満載で、温度も動物を抱いたときのようにじんわりと暖かくなる温度に設定されている。
ITとハイテク素材をうまく組み合わせられないだろうかと、すぐに答えはでないけどぼんやりとでも考えることができてよかったです。また、吾妻橋で衝撃を受けたKATHYというダンスユニットがパフォーマンスをしていて、それもすごくよかった(半分それを目的にしていたので)。
すぐ近くに本好きの聖地、青山ブックセンターがあるので行きも帰りもよってしまった。いつかここでカートを押しながら叶姉妹のように山ほど本を買ってみたいと思う。ここはアート系の本が多い。フォトグラファーの川内倫子さんのりんこ日記を買う。(Webに掲載されている日記の書籍化だった。。。)
TOKYO FIBER'07 SENSEWARE
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原 研哉+日本デザインセンター/原デザイン研究所
朝日新聞社
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